無 題








お世話になったその方は、体が大きく、怖い顔でした。あの風貌で怒鳴られでもしたら、子供のみならず大人でもチビるかもです…笑。しかし、見かけと違い、仕事で地方に行くと◯◯へ行ったからぶどう買ってきたで~と、大きなぶどうを持って来てくださったり、九州の田舎に帰ったからとお土産を買ってきてくださったり…こんな僕にまで気配りを忘れない、気さくで心優しい方でした。その方にはもう10年くらいお仕事でお世話になっていました。

一カ月ほど前、ちょっとした手術をする為に入院したとの知らせを受けたのですが、お見舞いに行く前に退院されて、僕は無事に終って良かったな…そのうち会えるだろうと思っていました。が、術後の検査で、おもわしくない結果が出てしまい、その時には、もう手遅れでした・・・先日、その方は永眠されました。あっという間のことで、僕にしてみると本当になにがなんだか分からないまま旅立たれてしまったという感じです。

僕のことを「ナッカン~」っと親しみを込めて呼んでくれていたあの方に、元気なうちにお会いしたかった…けど会えなかった…お通夜で最後のお別れをしました。もう声は届かないかもしれないですが…
生前は大変お世話になりました。本当にありがとうございました。どうぞ安らかに。心からご冥福をお祈りしています。僕はこれからも頑張りますので、どこかで時々、見ていてください。